インタビュー
CLASKA〈クラスカ〉企画開発責任者 ギャラリー&ショップ「ドー」ディレクター 大熊健郎さんに聞く
日本のテイストを取り入れた居心地の良い客室。ほっと落ち着けるようなアイテムを扱う、ギャラリー併設のショップ。それにレストラン、撮影スタジオが一体となったホテルCLASKA。
ここにSAS100を持ち込み、アートディレクションも担当する大熊健郎さんにインプレッションしていただいた。
伝統を持ちながら、今の気分にフィットする新しい提案をし続けていくスピリッツを感じる

【CLASKA】(クラスカ)
「コンテンポラリー・ジャパニーズ」をコンセプトに、オリジナル家具と手作りインテリアの落ち着ける空間を持つ客室、朝食からランチ、ディナー、バータイムまで様々に楽しめるダイニングカフェKIOKUH、ギャラリー&ショップDO、貸しスペースや撮影スタジオとして使える空間までを総合したスペースとして、ライフスタイルを提案するホテルCLASKA。 ちなみにDOは渋谷にも出店している(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ パート1 B1F Tel.03-5456-2833)。

CLASKA
ホテルCLASKA
東京都目黒区中央町1-3-18
Tel. 03-3719-8121
http://www.claska.com/
 CLASKAは2003年に古いホテルをリノベーションしてスタート。2008年に客室の増設やショップ・ギャラリースペースの追加といったさらなるリニューアルを図った際、大熊さんはそのコンセプトのディレクションから参加している。狙いは、固定したホテルから、ひとつの総合的なライフスタイル・ブランドとして情報発信力のある複合的なスペースへの進化。同時にギャラリー&ショップCLASKA DO〈ドー〉のディレクションも担当する。
「リニューアルに当たっては“コンテンポラリー・ジャパニーズ”というコンセプトで、いわゆる和もの雑貨ショップではなく、日本人である自分たちがもっと普通に日本のものを見直し、あくまで今の気分にフィットさせるにはどうしたらいいかということを重視しての店作り、品揃えになっています」
 
 さて、一方でJBLは伝統あるアメリカのブランドだが、このSAS100はあまりアメリカンテイストを強く感じさせないようなデザインにも思える。そこをどう見ただろうか。
「私の友人もJBLを使っていますが、そのイメージはやはりウッドとブルーの大型モニタースピーカーですよね。そういう伝統的なものを持ちながら、やはり今の気分にフィットするような、新しいフィールドに挑戦していこうというスピリッツを感じますね。すごくコンテンポラリーな印象です」

 大熊さん自身は、普段どんな音楽の聴き方をされているのだろうか。
「私が聴くのは主にクラシック、ジャズ系ですが、あまり音質的に突っ込んでというよりは、音楽を聴くという時間を大切にしたいと思っています。クラシックなどではディテールに耳を傾けることもありますが、基本的にはリラックスしてゆったりと聴きたい派です。このSAS100の音はそのどちらの聴き方にも合うのではないでしょうか」

 ところで、SAS100はどんな部屋にフィットするとお考えだろうか。
「モノトーンですし、デザインがすごくミニマルですので、ウッドなどの自然素材とクリーンに組み合わせるといいのではないかなと思います。やはり自宅で音楽を聴くというのはとてもパーソナルな行為ですから、ほどよく雑然とした心地よさは必要です。そういう意味でSAS100のデザインはうまく整理させていますので、そのコンパクトなサイズとも相俟って、部屋の中で必要以上に主張せずに、すっきりと馴染むと思います」

 そもそも“クラスカ”とは「どう暮らすか」から来た造語だとか。ちなみにショップ&ギャラリーの名前“DO”(どー)とは「どう暮らすか」の「どう」に当たり、また英語の「do」ともかけて「様々な試みをしていく」という意味も持たせているとか。人の生活にさりげなく寄り添いながらも、より新しいライフスタイルを発信するというコンセプトを持つCLASKAとSAS100には共通性を感じるのだが、大熊さんはそこをどう捉えるだろうか。
「JBLの伝統というクラシカルな部分も持っていながら、時代にフィットするような新しい提案をし続けていくという部分は、とても近いのではないかと思います。SAS100が持っている雰囲気も、この客室に全く違和感なく馴染んでいますよね」

 このシリーズの最初にCLASKAにうかがったのは偶然ではあるのだが、実はそれは必然だったのではないだろうか。お話をうかがっていて、そう感じた。