これまで渡辺貞夫や角松敏生、山本達彦のライブやレコーディングに参加してきたギタリストであり、同時に自身でも本田雅人や石川雅春と結成したWITNESSやSOURCE、J&Bといった数々のバンド活動やソロなどで、自分の音楽を追い求めてきたギタリスト梶原順。MX100の自宅への導入を考えているということで、今回じっくりと聴いていただくこととなった。さて、そのファーストインプレッションはいかに。


まず最初に、2008年11月にリリースされた自身2枚目のソロアルバム、『You Make Me Smile』をMX100で鳴らし、ほぼ1枚を熱心に聴き通した梶原さん。「このアルバム、今日聴いて改めて思いましたけれど、ホントにいろんな曲が入ってるなと。アコースティックもエレクトリックも弾いているし、生楽器も打ち込みもあるし、1枚でいろいろな音が聴けるので、こういうオーディオシステムのチェックにはもってこいですよね」と笑ってから、「でも、普段は自分のアルバムを、完成した後に通してじっくり聴くということはあまりないんですよ。作っている最中にものすごい回数聴いていますし、良いところも悪いところも自分の身体に残っているから落ち着いて聴けないんですけど、今日はじっくり聴けました。MX100の音のおかげですよ」と付け加えた。
では、具体的に、MX100に対する印象はどうだったのだろうか。
「まず思ったことは、“良い商品”だなということですね。僕らがCDを作っているときにチェックするような聴き方ではなく、音楽を楽しむときに感じる“良い音”が出ていると思いました。上から下まで完全にフラットにするのではなく、高域と低域にポイントを置くことで、楽しく聴けるような音にしているんですね。だからMX100の音作りというのは、音楽ファンに広く受け入れられるものだと思います。そういう意味で良い商品だと言ったんです」
梶原さんは聴いている最中に、デジタル表示で30まであるボリュームの16から18を中心に、かなり音量を上げたり、逆に絞ったりしていた。
「今日聴いたところでは17、18あたりがちょうどいいなと思いました。この部屋の環境で18というのは、普通の6畳間に持ち込んだらかなり大音量ですが、少し下げた13、14のあたりでもすごく印象が良かったし、夜、周りが寝静まったときに静かに鳴らすくらいの音量でもきちんとバランスを保っていました。だから、音量設定も含めて、『オーディオが好き』というよりも『好きな音楽を良い音で楽しみたい』という人に向けた商品だと思いました」
さらに、立ち上がってMX100に近寄ったり遠くまで歩いて行ったりもしていた。距離による差をどう感じられたのだろう。
「世の中には、不自然なくらいワイド感を強調している製品もありますが、これは自然なステレオ感を出しています。1.5mくらいに近づくとちゃんと左右にセパレートした感じが出ますが、遠くで聴いても不満に感じることは何もありませんでした。一般の音楽ファンは近くで対峙して聴くことよりも何かをしながら聴くことの方が多いと思うんですよ。そういう人にとっては、ステレオ的なワイド感よりも、音を塊で聴いているわけですよね。それで違和感がないということが重要だと思いました」

今度は、持参されたiPod classic 80GBを鳴らす。今日のために作って来てくれた膨大な量のプレイリストを聴きながら、「これは良いですね! 聴いていて気分が出るような鳴らし方をしてくれる」と目を輝かせた。「よく聴くと、iPodの信号はCDと少し違うデジタル処理をしているような気がします。それが、すごく成功しているんですよ。変な言い方ですが、むしろCDよりもフラット感があって、ジャズやアコースティック系を聴いたときでも、圧縮音源なのにナチュラルに感じて、耳に心地良いです。『圧縮音源の割には』というエクスキューズなしに聴けますね。
アメリカで車を運転しながらFMラジオを聴くと、ものすごく良い音に聞こえるじゃないですか。それと共通する気持ち良さがあります。このiPodのサウンドはダントツに良いですよ。他にライバルはないんじゃないですか」
これまでもJBLは数多くのiPod用スピーカーを出しているが、そのノウハウが、このMX100にも最大限に注ぎ込まれているのだろう。
ところで梶原さんは、普段どんなオーディオシステムをお使いなのだろうか。
「音にはすごく興味があって、電気店で展示されているオーディオシステムに自分のiPodをつないで、音をチェックしたりもしています。
自宅では大型スピーカーを置いてオーディオ凝るようなことはしていませんが、実は、以前からJBLユーザーなんですよ。小型で良い音のするスピーカーを探していて、その結果JBLに行き着いたこともありました。ギターアンプのスピーカーユニットをJBLに替えたこともあります。そう考えると、輪郭がはっきりしていて湿り気のないアメリカンなJBLサウンドは、このMX100にも共通して感じますね」
さて、ファーストインプレションはかなりの好印象だったようだが、梶原さんはこれから、MX100をどんなふうに使って行くことを考えているのだろうか。
「まず、自宅でデモテープを作るときのモニターに良いですね。コンパクトなシステムですから、ふっと思い付いたときに作業に取りかかれるという意味でも最適です。それから、僕は音楽大学の講師もやっているので、教材作りをする機会が多いんです。様々な音源を聴きながらレッスン用の音を作ったりするんですが、その作業効率も上がると思います。そういう仕事用のアイテムとしても重宝しそうな予感があります」
梶原さんはMX100の音を、“音楽ファンを楽しませる音”と感じると同時に、“プロの仕事相手として信頼できる音”だと感じられたようだ。
梶原 順(かじわら・じゅん)
1961年8月25日生まれ。
幼少の頃よりピアノを弾き、中学2年の時にガットギターを手にする。その後、キャロル、ベンチャーズなどといったアーティストに興味を持つことを皮切りにエレキギターを弾く毎日が続いた。ロックに始まり、徐々に様々な音楽を体験するにつれ、そのギタースタイルも多種多様化していく。プロミュージシャンを目指し1979年に上京、Jazz Schoolに通う。
1981年、プロとしてのキャリアをスタートさせる。
その後、マリーン、山本達彦、角松敏生、といったライブをサポートする傍ら、本田雅人 (Saxophone)、石川雅春 (Drums) らとWITNESSを結成。アルバム「WITNESS」もリリースしている。
1990年以降、特にスタジオミュージシャンとしての活動は多忙を極め、参加した楽曲数は計り知れない。平行して数々のセッションライプ、ツアーもサポートしてきた。また、自身の音楽を求め、「J&B」「JとB」「Bluer」「SOURCE」といったバンド活動も行い、それぞれアルバムをリリースしている。
現在はスタジオワーク、セッションライブに加え、「渡辺貞夫グループ」 「本田雅人Band」「Witness」の活動、そして「自身のソロ活動(2007年、初のソロアルバム「EVER」を発表)」、また洗足学園音楽大学講師、YAMAHA音楽院講師として後輩の育成、4CREATOR.com(オンライン・ギター・レッスン)の監修を手がけるなど、その動きは留まるところを知らない。
1961年8月25日生まれ。
幼少の頃よりピアノを弾き、中学2年の時にガットギターを手にする。その後、キャロル、ベンチャーズなどといったアーティストに興味を持つことを皮切りにエレキギターを弾く毎日が続いた。ロックに始まり、徐々に様々な音楽を体験するにつれ、そのギタースタイルも多種多様化していく。プロミュージシャンを目指し1979年に上京、Jazz Schoolに通う。
1981年、プロとしてのキャリアをスタートさせる。
その後、マリーン、山本達彦、角松敏生、といったライブをサポートする傍ら、本田雅人 (Saxophone)、石川雅春 (Drums) らとWITNESSを結成。アルバム「WITNESS」もリリースしている。
1990年以降、特にスタジオミュージシャンとしての活動は多忙を極め、参加した楽曲数は計り知れない。平行して数々のセッションライプ、ツアーもサポートしてきた。また、自身の音楽を求め、「J&B」「JとB」「Bluer」「SOURCE」といったバンド活動も行い、それぞれアルバムをリリースしている。
現在はスタジオワーク、セッションライブに加え、「渡辺貞夫グループ」 「本田雅人Band」「Witness」の活動、そして「自身のソロ活動(2007年、初のソロアルバム「EVER」を発表)」、また洗足学園音楽大学講師、YAMAHA音楽院講師として後輩の育成、4CREATOR.com(オンライン・ギター・レッスン)の監修を手がけるなど、その動きは留まるところを知らない。
『You Make Me Smile』(Brand-New Music/BNJK-0003/2008年11月18日発売)
「『思わずニッコリしてしまう』その瞬間の幸せ、『自分を微笑ませてくれる存在や状況』を感じられる幸せ、を大切にしていきたい」という意味からタイトルが付けられた、梶原順2枚目のソロアルバム。ギターデュオのDEPAPEPED、ボーカルのKosuke、キーボードの松本圭司らも参加している。完全オリジナル盤なのにベスト盤のように感じるほど、楽器構成、音楽性ともに極めて多彩だ。
[収録曲]Start It Out/Friends/Eight Mo’ Times/ボクにはキミ、キミにはボク/Kumbaya/Some Calm Place/存在/いいんだよ/Ain’t None Of Your Blues/A Game/Too Shy To Say/The Love Will Never Fade
