その甘い声とポップな楽曲でファンを魅了してきた林田健司さん。SMAPの〈青いイナズマ〉やブラック・ビスケッツの〈スタミナ〉など他アーチストへの楽曲提供も数多いが、今回作家デビュー20周年記念ということでそれらをセルフカバーしたアルバム《WORKS》をリリース。出来たてホヤホヤの音源を持って登場した林田さん、MX100で〈青いイナズマ〉を鳴らすと、思わず叫び声を上げた。


「イイよ、これ。こんなに小さいのに、無理して鳴らしている感じがまったくしない。オーディオをよくわかっている人が作ると、こんなサイズでも、こういう良い音が出てくるんですね。トーンコントロールも付いていないし、『この音で間違いないんだ!』という作り手の意志が伝わって来ます。なによりも、まず見た目がカッコイイじゃないですか」
いきなりの大絶賛。一目惚れというものが存在するとすれば、こういう出会いを言うのだろう。
「まず仕事部屋に置きたくなりますよね。MX100は無理やり音に個性を作っていないから、これをモニターとして作った音をスタジオに持って行っても、違和感がないと思います。
くせっぽい音で楽曲の音作りをしてしまうと、スタジオで鳴らしたときに、思っていた音と違ってしまって、愕然とすることもありますが、こういうナチュラルな音で作っていれば、不安材料が減りますよね」
さて、今日聴かせていただいたセルフカバー・アルバム《WORKS》は、数日前に音があがったばかりだという。
「マスタリングが上がったのが3日前かな。特に〈青いイナズマ〉のコーラスはその直前まで歌っていましたから。だから、真っ先にこの曲を聴こうと思ったんです。まだ作っていたときの記憶が生々しいので、いつもだったらコーラスが大きかったかな? エコーが多かったかな? といろんなところが気になって冷静に聴けないのですが、今日はMX100のおかげで、『ああ、大丈夫だった。良いアルバムができたな』と思うことができましたよ」
例えば〈青いイナズマ〉にしても、最初にレコーディングしたときからすでに15年経っているが、今回セルフカバーするに当たって、作り方を変えているのだろうか。
「この曲はライブでも歌ってきましたが、気づかないうちに歌い方がだいぶ変わっていました。まあ、自分でも大人になったのでしょう。でも今回は、かなりオリジナルの歌い方に戻しましたね。
アレンジが同じだとしたら歌い方を変えたと思いますが、今回はアレンジも変わっていますので、あえて歌い方は大きく変えないでおこうと思いました。アレンジャーも新しい人が入っていますので、彼らの若いパワーがアルバムに注ぎ込まれていますが、それをMX100はよく出してくれていました。派手な音は派手に出してくれて、でも作った感がないので下品にならない。そこが気に入りましたよ」

「MX100で聴くと全ての音がクリアに出てきますから、ちょっとしたアラまでよく見えてしまって、僕らミュージシャンにとっては脅威でもあります(笑)。でもどうせ聴いてもらうのなら、このくらいの音で聴いて欲しい。このアルバムを買うなら、一緒にMX100も買ってと言いたいくらいですよ。そうすれば、いろんな音を詰め込んでることもわかってもらえるし、俺のアラも聞こえるぞ、と(笑)」相当に気に入られたようですが?
「いやあ、気に入りました。少なくとも、モニターとして1台ゲットですよ。次のCDのジャケットは、MX100を抱いてる絵でもいいかもしれない(聞いていたカメラマンが、「それ、いただきました!」と今回の写真で採用してしまいましたが)。
これで聴くと、無理やりEQをかけたところもわかってしまいますから、逆にMX100をモニターに使えば無理なことをしないで音作りができるようになると思うんです。だから、これを使って作る次の僕のアルバムはサウンドが変わると思いますよ、間違いなく!」
それはどんな方向でしょうか。
「もっと無理をしない、しっかりしたサウンドになるんじゃないかな。次回はアコースティック系で行ってもいいかもね。音の聞こえ方が変われば自分の気持ちのテンションも変わるから、曲の作り方も変わりますよ」と興奮気味の林田さんだったが、次のアルバムがどうなるか、また楽しみが増えた。
しかも、MX100を林田さんがモニターのひとつとして使うとすれば、実際に音作りをしたときと同じ音が、10万円弱で手に入ることになるのだ。
そして最後にポツリとこう言ったのが、今でも印象に残っている。
「こういう音を若いヤツらに聴かせないとダメなんですよ。何が本当に良いものを教えていかないとね」
林田健司(はやしだ・けんじ)
11月23日、東京生まれ。1991年、BMGビクターより〈SHERRY〉でデビュー。これまで2005年発売の『ゴールデン☆ベスト』などを含む全21枚のアルバム、全24枚のシングルをリリース。
オフィシャル・ホームページはhttp://www.raphles.com/hauoli-mate/
[楽曲提供]
SMAP「$10」「KANSHAして」「君色思い」「青いイナズマ」
Kinki Kids「ビロードの闇」「夏模様」
中森明菜「落花流水」「GAME」
ブラックビスケッツ「スタミナ」
藤井隆「SaらSa」
関ジャニ∞「イッツ マイ ソウル」
他多数アーティスト
[活動]
Latin Funk Band EROTICAO
東京コールプロジェクト「愛の東京コール」
11月23日、東京生まれ。1991年、BMGビクターより〈SHERRY〉でデビュー。これまで2005年発売の『ゴールデン☆ベスト』などを含む全21枚のアルバム、全24枚のシングルをリリース。
オフィシャル・ホームページはhttp://www.raphles.com/hauoli-mate/
[楽曲提供]
SMAP「$10」「KANSHAして」「君色思い」「青いイナズマ」
Kinki Kids「ビロードの闇」「夏模様」
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ブラックビスケッツ「スタミナ」
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他多数アーティスト
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Latin Funk Band EROTICAO
東京コールプロジェクト「愛の東京コール」
■ニューアルバム『WORKS』
(ブランニューミュージック/BNKJ-0011/\3000/7月1日発売)
作家としてデビューして以来20年、様々なアーチストに提供してきた楽曲をセルフカバーしたアルバム。作家デビュー曲「泣かない指輪」(中山美穂)、大ヒット曲「青いイナズマ」(SMAP)、「スタミナ」(ブラック・ビスケッツ)、最新提供曲「強引Love」(郷ひろみ)を含む全10曲。
[収録曲]イッツ マイ ソウル/強引 Love/青いイナズマ(WORKS version)/落花流水/スタミナ(WORKS version)/ビロードの闇/泣かない指輪/Get or Lose/Sa ら Sa/夏模様
