JBLの大型スピーカーから重低音ベースラインの振動がビシビシ体に伝わってくる。レゲエ・コンサートではお馴染みの光景だ。JBL初の一体型・本格オーディオMX100のサウンドは、ジャパニーズ・レゲエのフロントランナー、MOOMINさんをしても「予想以上の」試聴体験だった。
*当インタビューで使われている試聴機は、量産前の最終試作品のためディスプレイ部の色が実際とは異なっております。ご了承下さい。


レゲエ・シンガーのMOOMINさんがJBLの存在を知ったのは、15、16年前。レゲエ界の大御所、ランキン・タクシーがJBLスピーカーを絶賛していたからだ。「JBLの重低音の“ぶっとい感じ”の鳴りは、裏打ちリズムのレゲエに向いている」。高音質=JBL=高額の高級オーディオというイメージが強かったせいか、「JBL初の一体型オーディオMX100」といわれても、「大きさも形もちょっと想像できなくて。ライブハウスを経営している友人に話したら、“JBLの一体型オーディオなんて聴いたことがない。どんな音か、絶対教えてよ”って」。
それでは…と、MOOMINさんが愛車の中でいつも聴いているドイツのレゲエ・ミュージシャン、ジェントルマンのアルバム『コンフィデンス』、UKラヴァーズの貴公子ビティー・マクリーンの傑作『ON BOND STREET』から試聴し始めた。「……う〜ん、カッコイイ。これはもう、レゲエ・マニアは絶対欲しい」。
MX100は、このタイプとしては異例の125mmウーファー/19mmツィーターによる本格2wayシステムを搭載。JBLが独自開発した新ドライバーユニットによって、美しく伸びのある高音域から迫力の低音まで、豊かなハイファイ・サウンドを響かせる。「オーディオは置く場所によって音が変わるんですよ。MX100は一体型だから、置き場所によって変わる音が楽しめるのも面白い」
音域調整など複雑な機能はあえて最小限に抑えているのもMX100の特徴だ。プロのミュージシャンが作ったオリジナル音源の忠実な再現をポリシーとしている、という説明にうなずきながら、「音楽はこういう音で聴いてくれ、というJBL(の作り手)の自信が伝わってきます」

この夏、1年ぶりにリリースした9枚目のオリジナル・アルバム『すばらしい世界』を、1曲目から順に聴いていった。「全体的にバランスがいい。(2曲目「うまれたての瞳」の出だしに)お〜、ヤバイね(笑)。音をでかくしても全然かわらない。逆に迫力が出てる。3曲目の「ゆれるロマンス feat.ZEEBRA」は、微妙にコーラスをかぶせてるんですけど、聴き取れないことの方が多いんですよ。でも、びっくりするくらいちゃんと聴こえているし、4曲目の「すばらしい世界」は、ベースラインがドコドコ動いているのがわかる。これほど明瞭に音がわかるのは、やっぱりすごいですね」自宅では、友人から贈られた20cmほどの手作りのひょうたんスピーカーが天井からぶら下がっている。「低音がブリブリ出るわけじゃないけど、素朴な感じでホッとするんです。でも、MX100の音と比べたらもう“スイマセン”って感じ(笑)。MX100はみんなが集まる場所の中心に置きたい感じですね。素朴な海の家とかスタイリッシュなバーとか、シンプルなデザインだからどこでも似合う。リラックスしてる時に自然に耳に入ってくる音楽がえらくいい音で、これって何?って感じ」
レゲエ・サウンドは重低音が聴かせどころだが、MOOMINさんにとっては「気持ちいい音」であることが大前提。「MX100は、スネアがピシッと締まった感じ。締まるところは締まってて、緩いところはちゃんとゆるく聴こえてるから、音がすごく気持ちいい」
マスタリングの最終段階では、大音量にしたり、極小に絞ったり、ボリュームをいろいろ変化させて聴いてみる。ボーカルと楽器のバランスがきちんと取れているかどうか確かめるためだ。「小型のモニター・スピーカーでボリュームを上げると、音がバリバリいっちゃうんですよ。レゲエの場合、スタジオの連中はラージ・スピーカーを使うことが多いんですけど、同じくらいの迫力がありますね」
同じサウンド・システムでも、職人技のような調整力があればまるで音が変わってくる。けれど、機能を最小限に抑えたMX100はスイッチオンするだけで、だれでも音の別世界に連れていってくれるのだ。「音ってこんなにキレイに聴こえるものかという発見もあった。音をいちいち設定するとかじゃなくて、音楽を楽しむ行為が本来、シンプルなものだということを、再認識させてくれた。ちょっとカルチャー・ショックです」
MX100がオーディオ革命を起こす。
MOOMIN(ムーミン)
1972年、神奈川県生まれ。1992年から地元・茅ヶ崎を拠点に、レゲエ・シンガーとして活動を始める。1997年、マキシシングル「FLY AGAIN」でデビュー。ハイトーンの甘いボーカルと美しいメロディで幅広いファン層を獲得。“キング・オブ・スィート・ボイス”で日本のレゲエ・シーンを牽引するトップランナー。現在までに15枚のアルバム(ミックス、カバーを含む)と、22枚のシングルをリリース。
1972年、神奈川県生まれ。1992年から地元・茅ヶ崎を拠点に、レゲエ・シンガーとして活動を始める。1997年、マキシシングル「FLY AGAIN」でデビュー。ハイトーンの甘いボーカルと美しいメロディで幅広いファン層を獲得。“キング・オブ・スィート・ボイス”で日本のレゲエ・シーンを牽引するトップランナー。現在までに15枚のアルバム(ミックス、カバーを含む)と、22枚のシングルをリリース。
■『すばらしい世界』(ユニバーサルミュージック/UPCI-1085/¥2800/発売中)
通算9枚目のオリジナル・アルバム。ヒップホップ、レゲエ、ロッカバラードなどバラエティに富んでいる。「自然体の自分らしさ」をコンセプトに、「世の中には戦争や自殺、裏も表も光も影もあるけれど、言葉のもつエネルギーを信じて、アルバムタイトルを敢えて“すばらしい世界”と名付けた」。「友人の結婚式で花嫁の父を見ながら沸き上がってきた温かな気持ち」を歌にした「うまれたての瞳」や、地元茅ヶ崎の思い出を歌った「鉄砲通り」など全12曲入り。
通算9枚目のオリジナル・アルバム。ヒップホップ、レゲエ、ロッカバラードなどバラエティに富んでいる。「自然体の自分らしさ」をコンセプトに、「世の中には戦争や自殺、裏も表も光も影もあるけれど、言葉のもつエネルギーを信じて、アルバムタイトルを敢えて“すばらしい世界”と名付けた」。「友人の結婚式で花嫁の父を見ながら沸き上がってきた温かな気持ち」を歌にした「うまれたての瞳」や、地元茅ヶ崎の思い出を歌った「鉄砲通り」など全12曲入り。
